おはようございます。
帰宅した旦那が、東京都教職員互助会の積立年金の案内を持ち帰ってきました。可愛らしいイラストで「NISA、iDeCo、保険・・???」なんて書かれていますので中身を確認。これに入るくらいならつみたてNISAをやった方が間違いなくお得だと感じましたので、本日は互助会の積立年金について。
互助会積立年金って何?
互助会といえば、都の職員であれば皆さんが加入している福利厚生サービスですね。あまり活用していない方も多いかも知れませんが、旦那は30歳で人間ドック(自己負担6千円)を受けたりと、加齢とともにお世話になる事も増えそうです。そんな互助会ですが、毎年この時期に信託型の「積立年金」を募集しているようです。
記載されている特徴やメリットは以下の通り。
○給料天引きで積立できる
○毎月払出し(一部解約)ができる
○事務手数料・解約手数料は全て無料
○令和2年度の配当率は0.75%
(メガバンクの定期預金の○百倍とアピール)
注)2年未満で解約すると配当はなし
○制度開始以来36年間プラス配当を維持
○昨年度加入者の60%が20〜30代
○保険ではないので所得控除の対象外
またパンフレットには退職後の受取例として、1千万円拠出した場合のシミュレーションが次のように記載されています。
①つなぎ年金(据置0年、給付5年)
毎月169900円受取
総額10194000円
②有期年金(据置10年、給付10年)
毎月93200円受取
総額11184000円
(定額型の場合)
③終身年金
毎月30000円受取
総額11190000円
(満61歳から25年間受け取った場合)
男性の平均寿命が80歳ちょっとですので、終身年金として受け取るのであれば平均寿命まで生きられてようやく収支はトントンになるくらいでしょうか。インフレリスク等を考えたらむしろ減っている気がしますが・・
これを見て株式投資している人の中に「魅力的な商品だ!!」なんて思う人がいる訳がないと思いますが、職員室の反応こそが一般的な感覚なようです。
リスク許容度の違い
A先生(ベテラン):「今の若い人は退職金もたくさん貰えないから、こういうのでしっかりと準備しておかないと大変だよ~俺たちは逃げ切り成功だ(笑)」
B先生(若手):「そうですよね~こういう積立年金とか貯蓄型の保険とかしっかり考えないと駄目ですよね!株なんかやってる友達もいて・・」
A先生「ギャンブルにお金を使うとすぐなくなっちゃうぞ!昔株で〇百万円も損した同僚がいたなーそんなことせず、コツコツ貯めて〇△✖・・」
恐らくこれが一般的な感覚ですね。どう考えてもこんな商品入る価値がないと思えるのは、マネーリテラシーが少しは高まっているということでしょうか。とは言ってもつい数年前は「学資保険はどれがいいかな?」なんて夫婦で話し、「ゆうちょなら安心」という謎の理由で契約していました。
15年間で180万円ちょっと積み立てて、200万円受け取れる、更に掛け金は所得控除になるから税金もお得←こんなことを思い契約した私たちなので、あの頃にこんなパンフレットを見たら私も「定期預金のつもりでやってみたら?」なんて旦那に言っていたかも知れません。勉強は大切です。
2018年末やコロナの暴落に遭遇しても、「株式投資を始めて良かった」と思えるのはリスク許容度が普通よりかは高いからであって、一般的な感覚からすればBABAに40万円投資するとかネジが飛んでいると思われるはず(笑)
Twitterを見ていると錯覚してしまいがちですが、普通は「金利が0.75%!?一部解約も無料?メガバンクに預けるより絶対お得でしょ!早速契約しよう!」と思うわけですね。
ここまで読んでこの商品が良いと感じた都教職員の方々には、是非とも証券口座開設を強くオススメしたいですね。個別株でもETFでも1千万円拠出すれば配当金だけで○十万円貰えますし、つみたてNISAなら毎月コツコツと積立てて自分年金が作れ、もちろん途中で売却してもOKなので流動性も心配ありません。老後に備えたいならiDeCoが圧倒的にお得ですし、こちらなら握力が弱くても安心してホールドできます。(唯一の心配は法人税が凍結である点ですが)
私もそうでしたが株式投資の最大の心配は、マイナスになるのが怖くて一歩踏み出せないことですよね。これについてはマイナスな時こそドルコスト法に期待して買い増すしかありません(笑)
日本株もドル建てで最高値更新、米国株なら毎月のように最高値を更新し続けています。この右肩上がりの成長を信じ続けられるなら、互助会の積立年金よりも魅力的な商品がたくさん見つかると思います。もちろん「マイナスを見るのは耐えられない!!」という方には株式投資はおススメできませんが、始めてみると意外と楽しいものですよ(笑)
証券口座にログインしない方が資産が増える不思議