おはようございます。
タイトルの通り、iDeCoに潜む落とし穴について書かれた記事を見つけました。本日はそこで指摘されている内容を参考に、今始めようか悩んでいる方へ向けて我が家のケースをご紹介します。
金融庁の「老後2000万円問題」報告書がきっかけでiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数が増えているとのこと。2019年8月時点で134万7853万人の方が加入しているそうです。
・・少なっ!!(笑)
日本の人口の1%です。企業型確定拠出年金(企業型DC)というのもあるのでiDeCoには入れない方もいるようですが、それにしてもなかなか普及していません。記事では加入者は右肩上がりで増えていると書かれていましたが、旦那も周りでやっているという人はほとんど聞かないようです。
iDeCoに潜む5つの落とし穴
①加入までに1か月以上かかる
これはその通りです。かなりの時間を要しましたね。我が家の場合、去年の6~7月頃に準備を始めて手続きを進めましたが、運用開始は結局9月です。(引落しは8月分から)NISAもそうですが、証券会社の口座開設手続きはマイナンバー等の確認もあるので結構かかります。なので、今年から資産運用を始めたい方、iDeCoは間に合わないかもしれません。
あと会社の総務担当者が手続きを理解していない場合も時間をかかります。旦那も事務室に必要書類を請求しに行ったら、「iDeCo?なんですか?」と存在すら知られていませんでした。ただ同僚の中には「見覚えのある書類ですね・・(笑)」と言ってきた方もいました。(ちなみにその方はFPの資格を持ちFXがメインで、アパート一棟での不動産投資も検討中)
②年末調整や確定申告を忘れると✖
これは当たり前の話ですね。ふるさと納税も同じで、必要な手続きを忘れたら当然節税できません。といっても確定申告の還付申請は5年間は遡ってできますので、時間のある時にちゃんとやれば大丈夫です。今年初めてe-Taxを使った記事がこちら↓↓
www.ozukun3130.com
もうすぐ2019年も終わりですが、ふるさと納税の方の準備もしなきゃですね。我が家は今年、確定申告をするか微妙なところです。ワンストップ特例を使うか、確定申告により損失の繰越控除をした方がいいのか・・今月の売買次第ですかねー
③手数料がずっと発生する
これは確かにデメリットです。イデコにかかる手数料としては、
・加入時・移換時(2829円)
・事務手数料(毎月拠出で月171円)
・運営管理手数料(0円~〇〇円、金融機関による)
・その他還付や給付、他行へ移換時にも発生
という感じです。運営管理手数料はネット証券なら0円です。悩んだら、この費用がかからず商品も充実している楽天証券orSBI証券を選んでおけば間違いありません。
こちらは楽天証券の場合↓↓
初期費用や事務手数料は掛金から引かれるので、始めた当初はもちろんマイナススタートです。我が家の評価損益の累計はこちら↓↓
初回の買付時は当然マイナスでしたが、8・9月分の運用から若干プラスに。青の棒グラフの通り年末は大きくマイナスになりましたが、それでも現在は米国株は史上最高値付近のため大きくプラスです。外国株式のためリスクが大きいと思われがちですが、投資期間が30年もあれば株式オンリーでOKだと考えています。おススメは楽天VTI(楽天証券)です。SBI証券なら、eMAXISSlimの先進国株式インデックスが低コストで実績もあり信頼できます。
拠出を毎月から「半年毎」「1年毎」に変更することも可能ですが、ドルコスト平均法に期待して我が家は現在毎月拠出にしています。手数料(105円の部分)を節約するか、ドルコスト平均法のリターンに期待するかはお好みですね。
④60歳から受け取れない場合がある
加入年数や開始した年齢によっては、60歳から受け取れない可能性があります。といっても、そもそも旦那の定年は60歳ですが、再任用として65歳までは働けます。再任用で働く方に聞いたところ、退職金は定年を迎えた翌年度の夏頃?に〇千万円振り込まれるようなので、iDeCoの受け取り時期はおそらく70歳でしょうか。あっちゃんもyoutube大学(年金編)で言っていましたが、受け取りを後ろにずらすほど受け取る金額は増していきますので、なるべくなら受け取り時期は遅い方が良さそうです。
追記:別の方の動画で、「iDeCoを始めに受取り、国民年金を5年繰り下げることで支給額を42%アップさせた方がお得」と指摘がありました。確かに長生きリスクを考えると、終身年金である国民年金を後ろにずらした方が良いかもしれません。いずれにせよiDeCoの運用状況やその時のルールを見ながら判断ですね。
⑤転職により、企業型DCの場合移換が必要になる
これについては我が家は該当しません。この辺りは職場により異なりますので、企業型DCに加入している方やこれから加入する方は、移換する場合の手続き等もしっかり確認しておきましょう。ただ「企業型DCは商品が微妙」という話はよく聞きます。
iDeCo最大のデメリット・・?
我が家の場合、そもそも2017年までは公務員が加入できなかったこともあり、検討したのが昨年資産運用を始めてすぐの頃でした。そして誰もが悩む最大のデメリットと言えばこちら・・
60歳までは引き出し不可!(原則)
ここですよね。税金のメリットが大き過ぎて、このデメリットさえなければ皆さん即加入していると思います。ただあくまで、iDeCo=年金ですので「セカンドライフに向けての資産運用」だと考えた我が家は、加入することにしました。住宅ローン控除もあるので節税メリットは「公務員の方の例」とかで書かれている内容ほど大きくはありません。ちなみに旦那が楽天証券のサイトで、30歳時点で入力したシミュレーション結果がこちら↓↓
こんなに節税できません(笑)そもそも住宅ローン控除により、10年間は所得税はほぼ全額還付です。それでも運用益が非課税というのは大きいですね。毎月1.2万円(年14.4万円)を30年間、5%で運用できたらこうなるかも↓↓
米国株式なら5%は現実的な数字(あくまで過去のデータですが)ですので、複利の力でここまでのリターンが期待できます。あと拠出金額は5千円~から千円単位で選べますし、年1回まで変更も可能ですので、加入に悩んでいる方はまずは月5千円から始めてみてはいかがでしょうか?
公務員は損する??
先程のデメリット以外に、「公務員は退職金が多いから、受け取り時に税金が引かれ損をする可能性がある」という話もよく聞きます。コレって本当でしょうか?
iDeCoの税金については、
・掛金は全額所得控除(これが節税メリット)
・運用中も税金がかからない(課税の繰り延べ)
・お金を受け取る際に、非課税枠を超えると課税
という特長があります。3つ目が人によっては「逆に損するかも!」と言われている部分です。これについていろいろと調べてみましたが、結論としては・・
30年後の退職金額や税制が不明
⇒考える時間が無駄です(笑)残念ながら公務員の給料や退職金は、どんどん減っているようです。ベテランの先生は「今の人たちは給料低いのに仕事多くて可哀想」といつもぼやいています。それでも役職が上がれば退職金も結構な額が貰えるようですが、30年後の退職金額はわかりません。iDeCoは受け取り方法が選べますので、
・一時金として受け取る
・年金として受け取る
・2つを併用する(楽天は〇、SBIは✖)
追記:SBI証券も併用できるようになるそうです!
どうやって受け取るのが一番節税になるのか、退職所得控除や公的年金控除など税金の仕組みを勉強しておかないといけません。といっても、そもそもルールが変わる可能性も当然ありますので、今から悩んでも時間の無駄かと思います(笑)それよりも種銭確保のため、今払う税金を繰り延べた方が将来的な資産は確実に増やせるはずですので、家計が厳しい我が家もiDeCoに加入しています。
iDeCoのまとめ
わからない部分が多過ぎるので、「面倒だからいいや・・」となってしまうのはもったいないですね。でもその気持ちはよーくわかります。とりあえずわかっていることは以下の通り。
・節税メリットは大きい
・課税の繰り延べもメリット大
・株式市場は長期では右肩上がり
・複利の力は大きい
・年金なので、流動性が低すぎる
・元本割れのリスクがある
・法人税(現在は凍結中)の今後が不安
青字の上2つで悩んでいる方、時間がもったいないのでとりあえず証券口座だけでも開設しちゃいましょう(笑)つみたてNISAなら流動性は心配ありません、いつでも売却できます。元本割れのリスクが心配という方、預貯金にもリスクがあることを知って、それでも心配なら・・国債でも買いましょうか?(笑)私は長期的な成長を信じて株式中心の運用をおススメします。少なくとも、iDeCoを始めたのに「元本保証」の商品に手を出すことだけはやめた方が良いと思います。せっかくiDeCoについて勉強した方が、「元本保証がやっぱり安心」と言って定期預金を選択していたら悲し過ぎますね。日本人の投資=ギャンブルという考えがなくならないと、日本の経済が大変なことになりそうです・・
先日小泉クリステルさんの金融資産が公開され話題になっていましたが、「ウチも1億円あったらどうやって運用しようか~」なんてしょうもない話で盛り上がったシロクマ家でした(笑)