おはようございます。
本日は前回の続きで、都立高校の教師である旦那の仕事について。
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先生に限らず、どの職場でも仕事が多い人と仕事が少ない人がいますよね。仕事ができる=定時で帰れるというのは違うと思いますので、まずはその話から。
仕事ができる人・できない人
仕事ができる人ってホントに要領よくこなせますよね。衛生士や歯科医の先生でも、仕事を片付けるのが早い人をこれまでたくさん見てきました。でも早く仕事をこなすと、上司からみれば、「余裕がありそうだから、こっちも宜しく!」となり、結局より仕事が振られる可能性があります。 逆に仕事が遅いと、「アイツは駄目だなー」と言われはしますが、それ以上の仕事は振られないということも多いですよね。(それか嫌がらせのように大量に押し付けられるか)
三菱サラリーマンさんの記事にも定時退社のことが書かれていて、「定時で帰宅するには、全ての業務に100%の力を注ぐのではなく、ほどほどに仕事をこなすのがいい」「必ず定時退勤するキャラを確立することで、相手の心理的ハードルが下がる」とありました。でもそれだと、学校での評価や給料はどうなるんでしょうか・・
教師の仕事と給料の関係
勤務評価により毎年の昇給については多少の差がありますが、公立校の先生の基本給は〇級△号の〇と△の数字で決まります。基本給など教師の給料は東京都の教育委員会HPでも確認できます。
ちなみに残業代が出ない理由もこのように記載されています。
教職調整額
管理職(校長及び副校長)以外の教員に支給されます。
教員には、一般行政職員等のように勤務を時間で管理を行うことが必ずしも適切でない勤務形態の特殊性があることから、国の法律(「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」)に基づき、超過勤務手当及び休日給は支給されず、これに替わる給与として、原則として給料月額の4%が支給されます。
何時間働いても、 給料月額の4%です。(逆にいえば、一切残業しないで済むと給料4%アップですが)給料月額というのは月収ではありません。月収約40万円の旦那の給料月額は27万円なので、残業代の代わりである教職調整額は1万800円です。1日2時間×20日=40時間の残業(早出)をすると、時給450円です。アルバイトをした方がマシですね。
引越しかウーバーだな(笑)
公立学校教員の昇給の仕組みはこんな感じです。
・教諭は2級、主任教諭は3級というように、役職が上がれば級が上がる
・特に問題なければ、仕事の出来に関わらず教諭は毎年4号ずつ上がる(1号=2千円ちょっと)
・担任の有無、運動部担当の有無は一切関係なし
・勤務校の種類(全日制ではなく定時制や島の学校に勤務)によっては手当てが貰える
・土日など休日の部活動は、4時間以上の勤務で4千円貰える
このことから仕事をしてもしなくても、教師の給料に大きな変化はないことがわかります。でも当たり前ですが、1年目だろうと30年目だろうと私たちからすれば同じ教師ですよね。仕事をサボっても毎年昇給できて、若手に仕事を振って自分は毎日定時退勤というのは先輩教師としてどうなんでしょうか・・
ちなみにベテランの先生によると、今の「主任教諭」の給料が、ちょっと前の「教諭」の給料と同じ水準だそうで、「今の教諭は給料低いのに、仕事量が多すぎて気の毒」と話しているそうです。旦那は中堅教員というポジションですがいつも文句ばかり言っています。
どこの学校にも働かないベテランが多すぎる・・
昨年主任選考を初めて受験、その結果は・・
旦那も給料アップを狙い、教師生活8年目の昨年初めて主任選考を受験しました。教師歴8年目から受験可能で、女性は産休&育休中もこの年数に含まれます。(コレについては合格した女性の先輩教員が「おかしい、コレは男女平等じゃない!」と文句を言っていました)
旦那の結果は・・・・
不合格でした(;´Д`)
以前は名前を書くだけで合格できると言われた主任選考ですが、ここ数年間は落ちる人も多いそうです。聞いたところでは、試験内容は「職務レポート(小論文)」のみとのこと。もちろん勤務態度などの評価もあるはずですが。
不思議なのが、どの学校でも毎年複数人受験していますが、全員合格or不合格というのは聞いたことがないそうです。そのため、「校長の推薦順位?」「学校で受かる人数が決まってる?」といった噂もあるとか。
ちなみに昨年旦那の勤務校では4人が受験し、2人が合格しました。旦那が今でも「落ちてもまた来年受ければいいけど、アイツが受かるのは絶対に納得できない」と怒っています。合格したうちの1人は旦那から見れば間違いなく「問題アリ」の教師でした。
・授業は頻繁に休む
・仕事をしないので教科内でも不満の声
・主任選考の集合時間(時間厳守と記載)に遅刻
という人も一緒に受験し、「少なくともあの人は絶対に受からないはず」と思っていたその先生が合格と聞いてから、旦那の仕事へのモチベーションが驚くほど低下しました。それを知ったあの日、帰宅した時の顔は今でも忘れられません。あの時から「努力してもムダ」「飲み会は金のムダ」「有給休暇は絶対に消化する」と決意しました。(もちろん生徒相手には毎日100%全力で向き合っているはずです)
そして今年、9年目の教員生活で初めて職場の歓送迎会を欠席、以降飲み会はすべて欠席&部活動のない日は定時退勤というキャラを見事に確立させました。妻としては、さすがに職場の人間関係が心配ですが、旦那は気にもしていないようです。
ちなみに、旦那の周りで合格した人には特長が1つあります。それは皆さん字がキレイだということ・・そして不合格の人は、皆さんもれなく字が汚いをキレイに書くのが苦手なようで・・論文の内容ではなく読みやすさで合否が決まっていたりして( ゚Д゚)
今年も受験、結果は・・・
今年の4月に転勤(異動)があり、4月当初は主任選考を受けるか迷っていました。というのも新しい職場は新人の先生がとても多く、主任教諭になると「学年主任」か「分掌(部署のこと)主任」が回ってくる可能性がありました。同じ主任教諭でも、このどちらかになってしまうと、仕事量が一気に増えて定時退勤はまず無理になってしまいます。
リスクと期待リターンが合わないのでは・・
もちろん旦那以上に経験年数が多い教員もたくさんいますが、ここでも問題アリの教師が多いそうで・・「主任教諭だけど、この人には学年や分掌主任は絶対に任せられない!」というポジションが一番安全だとのこと。
悩んだ末に結局今年も受験し、「今年がラストチャレンジ」「ダメならこっそり副業(笑)」と話しています。結果は来月ですので、私も今からドキドキしています。
追記:無事に合格しました☆
先日、働き方改革により残業(代)が減り、住宅ローン返済が厳しくなる人が多いという記事を見かけました。本業の給料アップが見込めない皆さん、資産運用をして副収入を得ることで、世帯年収を増やして豊かな暮らしを手に入れましょうね。